練馬区立美術館で開催中の久野和洋展を観に行く。
去年の11月、ムサビで行なわれた退官記念の個展の規模の半分程度のものだが、
本日はアーティストトークがあるのでそれ目的でやって来たのである。
池袋線だとちょっとアクセスの関係で時間がかかるので車で行く。
練馬区立美術館は地元密着的なのどかな美術館である。
遅れ気味に出発したのでちょうど始まる時間に到着。久野先生に挨拶して会場の後ろで拝聴。
ソファーチェアーが少ないので、皆フロアに座ったり壁面の出っ張り(全面ガラス張りの
展示スペースなのだ)に腰掛けたりしてスライドを見ながら話を聴くという状態である。
アーティストトークは会期中3回あるそうで、画家を目指して上京するところから現在までを
3回に分けて話そうということだそうで、今回は1回目である。
先生は僕のムサビ在学中は担任ではなかったので多くの指事を受けた訳ではなく、
むしろ卒業してから、年賀状をいただいたり立軌展でお会いしたりするような程度で、
フランス派遣留学やジオットの模写の話一度聞いておきたかったのである。
そんな訳でシベリヤ鉄道で3週間かけて渡仏した話やルーブルで1年間かかったジョットの模写や
イタリア巡りから今の「地の風景」が生まれた話など、大変興味深かった。